もしも映画が選べたら

おっさんが見た映画の感想と備忘録

Valheim日記2

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ででーん

 謎の犬小屋を作ってから数日。OHIGEにも我が家ができた。見ての通りで前回とは大違い。それなりの広さがあり、雨風をしのげる。作業台とベッドだけでもいいんだけど、なんとなく肉を干せてアイテムも収納できるようになった。ザ・最低限。

 いやあ……立派だよね。ほんと立派。すごい立派。自慢できるマイハウス。

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立派オブ立派

 立派だなあ。

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立派だと信じれば立派

 ああ立派。これは常人には理解できないね。うん。私には理解できないもの。

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偏ったステータス

 今はとりあえず伐採しつつ視界に入った生物を狩るストロングスタイルでやってるから、ステータスもこんな感じ。同じ事の繰り返しでも成長要素があるだけでなんか違うよね。このまま生き続けるだけで一回りも二回りも大きく成長できる。凄い。OHIGEはただの荒くれ者からスーパー荒くれ者になれるってわけよ。いやあ立派。やっぱ立派。

 OHIGEがいくら成長しようが私は一切成長しないんだけどね。現実は世知辛い。

カメラを止めるな!

96分

 チープなゾンビ映画を撮る集団が撮影をしていると、なんと本物のゾンビと遭遇してしまう。カメラマンはカメラを置くこともなく、監督の意向に沿ってカメラを回し続けるのだが、次々と被害者は増えていくのだった……。

 かなり今さらな気はするものの、一昔前の話題作を遂に観てしまった。低予算インディーズ映画でありながらも大きな話題となり、予算の100倍を超える興行収入を得たというのだから恐れ入る。仕掛けは単純でジャンルとしてはゾンビというよりはファミリー映画。感動とまではいかないが家族愛を感じられる……要素がある。

 ただ正直に言えば映画としての面白さは微妙だった。裏でのやり取りが分かりやすすぎたのと、本編を含めて全体的にチープすぎたのが合わなかった。彼らが次の指示を待っていると分かるシーンが多ければ多いほど劇中劇の作り物感は増す。しかしプロフェッショナルらしさは減ってしまい、いくらなんでも対応力不足では? と思ってしまう。お芝居を見せるお芝居を見せられているというややこしさが戸惑いを生む。

 彼らはこういうものを作ろうとしています。そうして出来上がったのがこちらの作品です――という流れ自体には何の不満もない。ただ先述した通りチープすぎた。意図的に分かりやすく、そこかしこにヒントをばら撒いている。こういった作品の入門用とでもいうか、子供向け作品のような極端にシンプルな作りと過剰な演出が重なり、B級映画ファンとA級映画ファンの両方を遠ざけているように感じてしまうのだ。

 なんかおかしいな、で留めていれば驚きや納得もあっただろう。馬鹿らしさに突っ切ったせいかもしれないが、観客を驚かせたいのか家族を描きたいのかテーマを絞って欲しかった。それでも本作はヒットしたし、面白かったという声も多い。納得していない者も多いが、それはこの作品の何を見ているのかにも寄るのだろう。

 面白い映画を観たいという者からすれば、本作は微妙だろう。ソンビもパニックも作り物。人によっては耐えられないほどの退屈な時間を抜け出したかと思えば映画の裏側。ここでそうなっていたのか、と初めて気付いて驚く楽しみもあるかもしれない。やはりそういう裏事情があったのか、と確信して楽しむのもアリだろう。けれどもそれは最初のチープな映画自体に興味を持てないといけない。ここが最初で最後の難関だ。

 ちなみに私は『the FEAR』という古いゲームを思い出しながら映画を観ていた。そのゲームでは番組撮影のカメラマンとして主人公を操作し、ハプニングに巻き込まれる。そちらもなかなかチープ感が強いものの、恐ろしいことに驚くような仕掛けはない。カメラは止まらず、現実離れした出来事と遭遇して悲惨な目に遭う。それはそれは凄い仕上がりなのだが……これはこれとして楽しめた。さて、この違いはなんだろうか。

 私が思うにこの映画は娯楽を追求しすぎたのだ。一方で先述したゲームはゲームとしての楽しみをある程度理解していた。可愛いタレントとちょっとした謎にホラー。映画監督役の彼ではないが、顧客が望むそこそこのラインを維持していたのだ。「これはこういう娯楽映画だ!」とごり押しされて受け入れられる人なら面白い。「ゾンビは?」「話題になってた要素はこれ?」と別方向に期待してしまっていた人には物足りない。

 だらだらとよく分からないことをうだうだ書いてしまったが、決して面白くないわけではない。上質なホラー映画を観たい気分の時に上質なミステリー映画を観てしまったようなものだ。悪くはないが、これじゃない。ただこういった映画が大衆に受けるというのは素晴らしいことだと思う。作り上げる楽しみと感情の共有。それが面白いという感想に繋がるのだとすれば、大勢と創作の楽しみもわかり合えるのだ。

 普段映画を観ないで、文化祭で盛り上がるのが好きだという人にはおすすめだろう。

Valheimをはじめた

 気になっていたゲームの一つであるValheim。ゴールデンウィークも終わるっていうのに、何故か始めてしまった。大体どんなゲームかというのはある程度知っていたものの、新しくゲームを始める時ってのはそれだけでわくわくしてしまう。

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つよそう

 鳥に掴まれて謎の土地へと降り立った屈強な男(OHIGE)。開始直後にも関わらず、わけも分からぬまま自身の閃きに従ってアイテムを作っている。最初はtabキーでインベントリを開くのが分からなくて困惑した。作業台を使うためにハンマーを持たないといけないという仕様も私を混乱させる。右クリックでそのままじゃ駄目なのか。

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とりあえずの拠点

 近くに雨風をしのげる場所があったから、という理由でひとまずそこを拠点にした。作業台を用意してからベッドを置き、火を焚いた。建築もしてみたかったから床を置いて大きな家を作りたかったが地形の問題で作れそうになかった。木材が無駄になった。

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犬小屋以下ハウス

 それでも床を二枚並べて壁を付けて、屋根をのっけた。そして微妙な建物ができた。まるで風化してしまったコンテナハウスだ。扉は置けるのかと試すことすらなく、ここまで仕上げて建築を放棄した。どこぞの一級建築士や格安マンションでももっとマシなものを作ると思う。こんなの家じゃないもの。秘密基地(隠れてない)だもの。

 いきなり不安な始まりだけども果たして続くのか。謎である。

エスケープ・ルーム

原題:Escape Room
81分

 謎の密室で必死に箱を開けようとする男が居た。彼は叫びながらもどうにか箱を開けると、中に入っていた鍵を鍵穴へと挿した。しかし何かを間違えていたのか、太い針が飛びでてきてしまい、彼は手に傷を負ってしまう。針には毒でも塗っていたのだろう。彼は次第に様子がおかしくなり、息絶えてしまった。場面は変わり、誕生日に浮かれる男女が映し出される。彼らは脱出ゲームに参加することになるのだが……。

 この書き出しで大体の人は「ああSAWとかCUBEみたいなやつかな?」と考えるだろう。その発想自体に間違いはなく、正解と言える。しかしなかなかメインの謎解きは始まらず、割と退屈な時間(というか尺稼ぎにしか思えないシーン)が続く。それからようやく謎解きが必要なシーンへと切り替わっていくのだが、観客へのヒントは少ない。どんな謎解きだろうと考えていたら謎を解かれてしまうような印象を受けた。

 これは例え話だが壁に二足歩行の人間と四足歩行の馬が描かれていたとする。そして扉には四桁の数字を入力するパネルが付いていた。そんなシーンが映し出されたら観客はまず数字の意味を考える。四桁になるものは何か。ヒントはあったか。そこで壁の絵に気付き、人間と馬の違いについて考える。「そうだ、人間は手と足。馬は全て足だ。2と4。これを絵の順でそのまま入力すると0204だ!」といったところか。

 この閃きまでの時間とヒントが欠けているというか、見せ方が地味すぎるとでもいえばいいのか……彼らが謎を解いていってもいまいちしっくりこないのだ。それぞれの得意分野があり、個々に活躍の場面がある程度設けられているのも悪くない。しかしそのせいで全員が普通の人とは違う特殊な人に見えてしまい、割と脱出ゲームが始まった直後からどこか醒めた目で彼らの姿を俯瞰していた。

 謎解き自体は悪くない。展開もまあいい。少しばかりのグロとエロも魅力がないわけじゃない。内容は尖っているが、どれもこれもよくて70点といったところで売りが欠けていた。顧客の要望を満たした最低限販売可能な商品とでもいうべきか、何かを切り捨ててでももっと独自性を出すべきだったとでもいおうか……なんともまあ残念な作品である。例えるなら本作はお湯を入れすぎたカップ麺だ。ジャンキーだが味は薄い。

 

※追記

 同名の映画が3本あり、この映画は恐らく一番微妙な映画だろう。もっとも古く(2017年)、B級要素が強い本作。翌年の2018年に公開されたのは死刑囚が主役の作品。そして最も評価が高く、続編も作られているのが2020年のエスケープ・ルーム。どれも脱出ゲームだが、どうせ観るのなら評判が少しでもいい方を観た方がいいだろう。

SPY/スパイ

原題:Spy

120分

 どこか抜けているが一流のスパイであるファイン。彼をオフィスからサポートするのがスーザンの仕事だった。幾つかの不満も抱えたまま仕事をそれなりにこなしていた彼女だったが、ある日ファインが射殺されてしまう。彼女は内勤という立場でありながらも自ら志願して現場へと出向き、ファインを射殺したレイナへと接近する……。

 スパイではない人物がスパイとして活躍するコメディといえば、小説家がスパイになってしまう『なりすましアサシン』を思い出す。しかし実はこちらの方が公開は古い。それにあちらはコメディを重視しているが、こちらは意外にもスパイ映画としても練り込まれている。それにスーザンは仮にもスパイ。体型で誤解されがちだが身体能力も高く、ただ現場に出ていないだけの一流スパイとも言えるだろう。

 登場人物の大半がコメディのノリで、真面目な人物は敵の組織やモブくらいなものだが、残念なことにシリアスな振る舞いを見せる人物は死にやすい。彼らは本作においてはハードル走のハードルでしかないのだ。立ち塞がって邪魔をするが、あっさりと跳び越えられる。ハードルに引っかかってもすぐに立ち上がり、次へと進む。敵は観客を楽しませる要素の一つに過ぎず、スリルなんてものとは無縁である。

 本作を本格的なスパイ映画として紹介するわけにはいかないが、面白いスパイ映画としてなら紹介してもいいだろう。主役ではないがジュード・ロウジェイソン・ステイサムは頼れるスパイの姿を見せてくれる。スーザンを演じるメリッサ・マッカーシーだってそうだ。その見た目からは想像できない動きで敵を倒してみせる。娯楽としてスパイ映画を探している人がいれば、是非こちらの映画をオススメしたい。

タイタニック

原題:Titanic
194分

 氷山に衝突してしまい沈没してしまったタイタニック号。沈没船には非常に価値の高い宝石も眠っているとされ、そのお宝を狙って調査を行う者たちがいた。ようやく見つけた金庫を開けてみたものの、そこに宝石は見当たらず浸水して判別不可能になった紙の束しかなかった。それでも紙を洗浄してみると、宝石の手がかりとなりそうな絵画だと判明する。その絵をテレビで放映してみたところ、ある老人が電話を掛ける。タイタニック号の生き残りだという老婆は、当時の出来事を語り始めるのだった。

 今さら説明する必要もないような有名作品だが、ちゃんと観たことはなかった。それというのもある程度古く、もはや古典作品とも言える映画だからだ。とはいえ古いから観たくないというものではなく、誰しもが知っている名作なおかげでそこかしこにネタバレが蔓延っており、大体の流れを知っているせいで観る気になれなかったのだ。だがそれだけの名作なら観ておきたいという気持ちもあり、今回勢いで観ることにした。

 ネタバレは避けるといってもタイタニック号といえば沈没した船である。元となる出来事が存在し、その船が沈むのは運命だと定められている。そこまでは周知の事実と認識してしまってもいいだろう。あとはそれ以外の何がネタバレになるのか。それはやはり主人公たちの過程や結末だ。沈む船とパニックに陥る人々の姿が描かれる映画だ、といってもここまでなら何の問題もない。それでは何を語ろうかと考えたところで少し頭を抱えてしまう。結末が見えているせいで表現上の制限が多いのだ。

 なるほどこれはネタバレをしてしまいたくなるのも仕方ない。それでも回避して魅力を伝えようとすれば、身分の違う者同士の恋愛模様だろうか。本来であれば言葉を交わすはずもない相手と出会い、恥を掻かされそうになるがうまく立ち回る。周囲の声や態度はお構いなしに距離を縮めていき、船の事故に直面する。果たして助かるのか、どう立ち回るのか。恋と命の行方をはらはらどきどき楽しむのが一番だろう。

 ただ誰がどうやって生き残るのか、どうなるのかといった続きが気になる演出に拘るのであれば、金庫の中から日記が出てくるような展開でも良かったんじゃなかろうか。老婆が思い出を語る展開から物語が動き出す以上は、この人物が誰でどうやって何をしたのかまでは分からなくとも生死については理解してしまう。言ってしまえばこの作品のネタバレを主要キャストが伝えてしまっているようなものなのである。

 とはいえ過去からストーリーを初めて冒頭の電話を終盤に持ってきたらありきたりな映画になってしまい、インパクトのようなものは薄れる。映画として本作を仕上げようとした際に、彼女が誰であるかという謎よりも彼女自身が何をしてどう決断したかという意思が重視されたのだろう。どんな人物がどういう人生を送り、何を選択したか。もし正体を隠したままだと焦点が合わず、映画そのものはぼやけてしまう。

 長尺は人を選ぶが、名作と言われるだけのことはある素晴らしい映画だった。

ターミナル

原題:The Terminal
129分

 ある目的のためにビクターはクラコウジアからアメリカへとやってきた。しかし本人は何も悪いことをしていないにも関わらず、国の問題でパスポートとビザが無効になってしまう。犯罪行為はしていないのだから逮捕する理由はないが、かといって過剰な特別扱いをしてやる義理もない。彼は少しばかりの優しさと企みによって空港の中での自由を手にするのだが……ビクターと彼を取り巻く問題はそう簡単には解決しないのだった。

  目覚めたら大人になっていたり海老を捕ったりボールに話しかけたりするトム・ハンクスが空港に閉じ込められてしまうという物語。どうしてこの人はこうも変わった人生を歩みがちなのだろうか。普通ではあり得ない運命を辿りそうな顔をしているのか、彼の表情や演技が普通ではないのか。はたまた起用する者が変人ばかりなのか。どの映画も彼はいつも通りで、何故かそれがしっくりくる。不思議だなあ。

 空港の中で一体何が出来るのか……という不安はそこまでない。空港の中で服も買えるし飲食だって可能だ。ただ住所未定だと仕事を探すのに一苦労する。仕事がなければ金もなく、金がなければ腹を満たすことだってできない。モラルがなければここで盗みを働くか、いっそのこと空港を出てしまうだろう。しかしビクターはそんなことをせずに金を稼ぐ。金を稼げずとも人柄のおかげで救われる。それだけ彼は魅力的なのだ。

  空港から出られない。その言葉だけで脱獄を想像し、『ショーシャンクの空に』や『プリズン・ブレイク』のような地味な脱出から頭を使った手まであれこれ想像をしてしまう人は居ないとは思うが、そんな展開を待っていても描かれるのはビクターと彼らを取り巻く人達の人生模様でしかない。人々からすれば交通機関として活用する場所の一つでしかなくとも、そこで働く者や暮らす者にしてみたら人生の一部だ。

 彼らは空港で笑って泣き、飛行機を乗り継いで別の目的地へと向かうようにそれぞれの人生を進んでいく。空港で何ヶ月も足止めを食らうことがあったとしても、いつかはきっと前へと踏み出す機会を得られるのだ。諦めない心と受け入れる意思。それさえあれば人生だってなんとかなるのだろう。無人島も空港もそこで住みたいとは思わないが、ビクターのように人生を満喫してみたいものである。

メジロしか勝たん、な日記

 ウマ娘を始めてからどれくらいの時間が経ったのかは知らないけど、毎日継続して続けてるんだから費やした時間はそれなりなんだと思う。でもなかなか強いウマ娘はできず、評価を見てはしょげかえる日々だった。しかし、そんな日常も今日でおしまい。古い邦楽(狩人とかシュガーとか)を聴きながらぼけーっと進めていたらついに我がチームにもAランクのウマ娘が誕生した。

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ぶっちゃけそんな強い気もしない

 育成もレースも(スピードが最初の時点で割と高くなったから、ずっと逃げを選んでた)適当にこなしてた割に負け無しのままうまいこと育ってくれた。最近の育成方針はスピードorスタミナor根性って感じで、ウマ娘が集中してるところがあればそっちも選ぶのが基本。根性よりパワー優先でいいのかもしれないけど、割とパワーはスピードと根性のおまけでもいける。まあ今回はウマ娘が集中してパワーが増えまくったんだけども。

 これといって書くこともなけりゃ面白い小話もないんだけど、嬉しかったから久しぶりに日記を書いてみた。なんて単純。単細胞だから仕方ない。平日はがっつりゲームをするのもなんかアレだし、こういうゲームで遊ぶかニュースを見るかって生活だからなあ。YouTubeも観るけどそっちはながら。何かのついで。BGMに近いよね。あともう頭が働いてないからオチもなし。本当に単なる日記。私には急ぎ足のスキルしかないらしい。

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笑顔に癒やされるそんな日々

 

ウユニ塩湖のような写真を作ってみよう、な日記

 気になるニュースがあった。

dc.watch.impress.co.jp

 綺麗な風景や名所といったものに興味を抱く人であれば必要も無いけど、ウユニ塩湖ってのはボリビアにあるウユニの観光名所のこと。原理やらなんやらは省いて説明すると、とにかく綺麗に反射する鏡みたいな場所があって、そこで撮影すれば幻想的な風景が撮れるってんで人気が高いのね。私も行ってみたいんだけど、そんな金が無けりゃパスポートもない(あるけど期限切れ)。まあそれは置いておこう。

 それで気になったニュースってのが上にある鏡。スマホのカメラに鏡をベタ付けしてウユニ塩湖っぽい対照的な映像を撮れちゃいますよってやつね。でもこれが妙に高い。鏡と鏡を取り付ける機材だけでほぼ1万円。今時スマホカバーもスタンドも鏡も全部百円で買えるのにね。3Dプリンタがあれば似たような固定用の器具も作れる。でもそれを量産して売るとなるとこれくらいになっちゃうのかなあ。大変だなあ。

 そんな作り手や売り手の苦労はさておき、ではウユニ塩湖風の写真を撮りたかったらどうすればいいのか。これはやっぱり撮るという観点から言えば原始的な手段しかないと思う。でもそういう写真を作りたいだけだったら難しくもなんともない。実像とは少し異なる画を表現しつつ、反転させたものをくっつけるだけでいい。そこまで分かれば後は簡単で、さあ実際にやってみようと思ったのがこの記事。

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ウユニ塩湖の写真

 まずこちらが本物の写真。この写真は全部ぱくたそから借りたよ。

www.pakutaso.com

 その時の天候とかにも寄るけど、共通してるのはほぼ同じ画が上下を反転して映り込んでるところ。影みたいにそこまで極端に伸びたり縮んだりする要素は少なめ。あとはくっきり映ったりぼんやりかすんだり。この辺は好きにしたらいいけど、この場所で求められるものはくっきりした画だと思うのね。だからなるべくくっきりしたまま、ただの上下反転コピーにならないような工夫が必要になる。

 ちなみにこのニュースで紹介されてた写真は境界が強めにボケてて、後はほんのりボケてる感じ。鏡も若干反ってるみたいで、ひっくり返して重ねてみたら縮尺も変わってた。でもウユニ塩湖で撮った写真はそこまで縮尺を気にしなくてもいいみたいだから、ここは極端なんじゃないかなあと感じる。その辺を踏まえて写真を作るコツを考えるとしたら、大体こんなところじゃないかなあと思う。

  • 殆どそのまま上下反転させる
  • 本物よりも僅かにボケさせる
  • 色味も上下で若干調整する

 この3点に気を付けていれば、後は割と適当でもなんとかなるんじゃなかろうか。はてさてものは試しでやってみよう。あ、加工用の写真もぱくたそから借りたよ。ぱくたそ様々だよね。いやらしい用途でも使えたらもっと嬉しいんだけど、その辺はパブリックイメージやらブランドイメージにも響いちゃうから仕方ない。エロ同人作家がみんなで協力して同人用の素材サイトを充実させたらいいよ。……何の話だこれ。

 閑話休題。そんで実際にやってみたのがこれ。

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ウユ似写真

 ほんで元画像がこちら。

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夜景っていいよね

 手順としては以下の通り。

  1. 画像を開いてレイヤーを複製(以下Xレイヤー)する
  2. Xレイヤーを選択したまま編集→変形→垂直方向に反転
  3. 余分な部分(この写真だと中央辺りからの地面)を選択して消す
  4. ちょうどいい位置にXレイヤーを移動する
  5. 色味や歪み・ボカシを追加して終わり

 とりあえずやってはみたけど、あまりそれっぽくない気がするね。何の参考にもならないだろうけどいくつか気にした点はある。たとえばこれだと夜景。つまり夜だから光源が少ない。だから下の部分(反射して映る水面らしきもの)は元よりも濁して色味も暗くした。ニュースのやつは極端だけど、写真の境目は選択範囲で境界をぼかすようにもしてる。この手間を省きたかったり加工ソフトがなかったりしたら買ってもいい。

 まあ実際に行って現地で撮るのが一番だと思うよ。

プリデスティネーション

原題:Predestination
97分

 事故と火傷。人によっては直視しがたい場面から物語は始まる。男は手術によって一命を取り留めるが顔は火傷が酷く、まるで別人のような顔を与えられる。彼は当然変化に驚くが、受け入れて任務に向かう。なんとこの男の正体はタイムスリップをして犯罪を未然に防ぐ秘密裏の組織の一員だったのである。彼は連続爆弾魔を捕まえるべく正体を偽り、ある相手と接触して会話を交わす。すると相手は昔話を始めるのだった……。

 タイムスリップという単語からも分かるように、本作にはSF要素がある。というか要素どころか物語の展開も核も何もかもがSFで構成されている。連続爆弾魔は誰か? 逃げた男は? 組織とは? SFといえば作品によっては小難しい言葉と設定で訳が分からなくなることもあるが、こちらの映画は比較的優しい方だろう。分かりやすく、それでいて面白い。タイムスリップを軸に置いた映画としてはトップクラスだろう。

ooide.hatenablog.com

 過去に上記作品の感想を書いたが、こちらは逆に分かり難く物足りなかった。登場人物の行動原理や目的といったものの差がはっきりしており、もやもやしたものを抱えたまま終わったルーパーに対し、本作はすっきりとした気持ちでスタッフロールを眺めることができた。内容としてはルーパー以上にややこしいこともしているのだが、伏線の張り方と見せ方がうまく、パズルのピースがぴたりとはまっていく感覚が得られる。

 この作品は面白い。手放しで褒めよう。SFというジャンルではなく、映画という娯楽の中でも上位に位置する。タイムスリップや犯罪ドラマ、哲学といったものに興味があれば間違いなく楽しめるだろう。ややこしい上に難しい内容ではあるが、しっかり話を追えば理解できる。だが、一つ文句を言わせてもらう。どうしてこんな名作が既にあるんだ? こういう作品はいつか自分の手で作り上げたかった。その才能には嫉妬を覚える。